BLノベルゲーム「Night to Reticle」
WORKS
2022-2023
ILLUSTRATION, GRAPHIC DESIGN
ORIGINAL

_Client
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_Role
企画、シナリオ、制作、イラスト、ロゴ
_Character
カナ、大槻望、ほか
_Note
2023年4月10日「玉江奏プロジェクト」のゲーム第一弾として公開。R15・BLノベルゲーム。
テーマは「NTR」。タイトルが物語の内容と噛み合いながら、略称も「NtR」となるよう設計しました。
NTRを題材にしながらも、世界観を過度にダークにはしていません。倫理観が少し欠けていながらも、その環境だからこそ成立している「幸せ」や「家族」のかたちを描いています。
また、設定の特異さだけで終わらせず、キャラクターの「生っぽさ」を出すことに注力しました。実際にそうした人間が存在するかのようなリアリティを求めて、セリフは文章としての読みやすさよりも、あえて“話し言葉”らしさを重視しています。
物語は、妻帯者の主人公・望が、ふとしたきっかけで出会った謎の男・カナに軟禁されるところから始まります。毎晩繰り返される「お誘い」を断るか受けるか、その選択によって分岐するシンプルな構成です。
1周目は30分ほどの短編で、エンディングは全10種。2周目はスキップをしながら選択肢ごとの未読シナリオを回収できる形にし、すべてのEDに真ENDへ繋がる伏線を張り巡らせています。周回を重ねるほどに、1周目とはまったく異なる景色が見えてくる構成にしました。
全体を通して、プレイヤーが疑いもしない「お約束」や「ルール」を裏切ることを根幹に置いています。
たとえば、「パートナーのいる人間が、他の人間と関係を持つこと」。現実では許されることではなく、この物語の世界でももちろん許されることではありません。しかし本作では表面だけで判断してしまうと、取り返しのつかない結末になってしまいます。
システムとしては、ゲーム開始時に表示される「名前入力システム」の時点から、すでに小さな種として忍ばせています。
任意の名前を設定すれば“ゲーム”として、未設定(デフォルト名)のまま進めればひとつの“ストーリー”として楽しめる入口にしつつ、どちらを選んでも後の展開で違った驚きが生まれる演出しています。
ダブルミーニングにもこだわっており、何気なく受け取っていた要素の印象がストーリーを読み進めたり、周回とともに少しずつ変わっていきます。
「妻帯者と知りながら近づいてくる男に、どう向き合うのか」という物語の中で、はたして元凶は誰なのか。そんな視点の反転も本作の大切な仕掛けのひとつです。
キービジュアル兼タイトルでは、屋上から始まる物語の導入にあわせて不穏さに重きを置きました。
顔をアップで見せた構図と、首元に絡もうとする「蜘蛛の糸」によって、危うさを想起させる印象的なビジュアルにしています。
その上で、単なる不穏な演出ではなく、物語を進めるほど「首に絡まった蜘蛛の糸」が別の輪郭を帯びていくよう設計しました。
ロゴデザインでは、物語の象徴でもある望遠鏡の照準線「レティクル」を、タイトル中央の「o」の中に落とし込み、作品の核心を視覚的にも表現しました。
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サイト:https://tamaekanade.com/ntr















